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9月ユーロ圏CPI速報値は前年比+2.7%、エネルギー価格上昇
2012年9月28日 / 09:27 / 5年後

9月ユーロ圏CPI速報値は前年比+2.7%、エネルギー価格上昇

[ブリュッセル 28日 ロイター] 欧州連合(EU)統計局が28日発表した9月のユーロ圏のEU基準消費者物価指数(CPI)速報値は、前年同月比2.7%上昇となった。市場予想の2.5%上昇を上回った。

8月の改定値(2.6%上昇)からややインフレ傾向が加速。エネルギー価格の上昇が主因となった。

ただ、8月の食品およびエネルギー価格を除くコアインフレ率が1年ぶりの低水準となったことで、欧州中央銀行(ECB)に追加利下げを実施する余地はあるとの見方が出ている。

EU統計局は9月速報値の前月比データを明らかにしていないが、前年比では初めて項目ごとの上昇率を公表した。

それによると、「エネルギー」は9.2%上昇し、8月の8.9%上昇から加速。「食品・酒類・たばこ」は2.9%上昇し、8月の3.0%上昇から鈍化した。このほか、「サービス」が2%上昇し、「非エネルギー工業製品」は0.8%上昇した。

詳細な内訳や前月比のデータは10月16日に発表される予定。

食品およびエネルギー価格を除くコアインフレ率は、8月が1.7%と、1年ぶりの低水準となった。コアインフレに関しては8月分が最新の統計となる。

IHSグローバル・インサイトのエコノミスト、ハワード・アーチャー氏は、「ECBは第4・四半期中に、主要政策金利であるリファイナンス金利を現行の0.75%から0.5%に引き下げる公算が大きい」とし、「10月4日の次回理事会で何らかの措置を打ち出す可能性もあるが、ECBは11月まで現状を維持すると見ている」と述べた。

ロイターが今週73人のエコノミストを対象に実施した調査では、ECBが来週の次回理事会で利下げを決定すると予想したのは14人にとどまった。ただ大半がECBは年末までに25ベーシスポイント(bp)の利下げを実施するとの見方を示した。

ユーロ圏のインフレ率は前年11月には3%に達していたが、債務危機を受けた景気低迷を反映し徐々に鈍化。今年7月までの3カ月間は2.4%で推移していた。ただ8月は、主に燃料価格の上昇を反映し11カ月ぶりに伸び拡大に転じている。

ECBはインフレ率を、2%に近いが2%を下回る水準とすることを目標としている。

ING銀行のエコノミスト、マーティン・ファン・ブリエ氏は、「これまでのエネルギーと食品価格の急上昇が年率でのインフレ率を押し上げる状況は解消されており、ユーロ圏のインフレ率は近いうちに鈍化傾向に戻る」との予想を示した。

同氏は、「商品価格が高止まりし、(オランダで10月、フィンランドで1月に予定される)付加価値税率の引き上げが行われるなか、鈍化は非常に緩やかなものになる」としながらも、「ユーロ圏のほとんどの地域で基調的なインフレ圧力は依然として抑制されている。これにより、ECBに追加金融緩和の余地が生まれている」と述べた。

*内容を追加して再送します。

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