November 8, 2012 / 3:16 AM / 5 years ago

9月経常黒字は前年比7割減、季節調整後で初の赤字転落

[東京 8日 ロイター] 財務省が8日に発表した9月の経常収支は5036億円の黒字と、前年同月に比べて68.7%減少した。世界的な景気減速を背景に輸出が同10.5%減少するなど、貿易・サービス収支が大きく落ち込んだことが主因。

季節的な影響を除いた経常収支は1420億円の赤字と、現行統計を開始した1996年1月以来初めて赤字に転落した。

ロイターが事前に民間調査機関を対象に行った予測調査の中央値は7745億円程度の黒字。9月の黒字幅は専門家の予想より大きく減少したこととなる。

<貿易サービス収支は6カ月連続の赤字>

経常収支上の貿易収支は4713億円の赤字。欧州、中国向けを中心に輸出が1割を超える減少となる一方、原粗油など輸入が4.5%増加し、3カ月連続の赤字となった。サービス収支も2801億円の赤字と6カ月連続で赤字を計上。合算した貿易・サービス収支は7514億円の赤字となった。貿易・サービス収支の赤字も6カ月連続。

安定的な黒字を計上し続けている所得収支は、9月も1兆3098億円の黒字と前月並みの黒字額を確保。ただ、半期末にあたる9月末が週末で債券利子の受け取りなどの一部計上が翌月にずれ込んだ季節要因もあり、前年比では6.0%減少した。所得収支が前年実績を下回るのは3カ月ぶり。

<季節調整済み収支の赤字転落、旧統計では第2次石油危機以来>

財務省によると、季節的な影響を除いた経常収支が赤字に転落するのは、現行統計下で初めて。算出方法が異なる旧統計までさかのぼると、第2次石油危機の影響で原油価格が高騰した1981年3月以来のこととなる。

季節調整済みの貿易収支は9774億円の赤字、貿易・サービス収支は1兆2886億円の赤字と、ともに現行統計開始以来最大の赤字を計上した。季節調整後の貿易・サービス収支は、昨年3月から1年7カ月にわたって赤字を計上し続けている。

財務省では季節調整後の赤字転落について、貿易収支の落ち込みが主因だと分析した上で「内外経済動向など今後の動向を注視したい」と話している。

<12年度上期経常収支、上期としては過去最低の黒字幅>

同時に発表した12年度上期の経常収支は2兆7214億円の黒字と、前年同期に比べて41.3%減少した。上期の黒字幅としては、比較可能な85年以来最低。貿易収支は2兆6191億円の赤字、貿易・サービス収支は4兆2982億円の赤字と、ともに過去最大の赤字幅を記録した。

所得収支は7兆5024億円の黒字。前年同期に比べて2.1%増えた。所得収支の黒字幅は4四半期連続で拡大している。

(ロイターニュース 基太村真司)

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