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米FOMC声明、緩和縮小の手掛かり示さず
2013年7月31日 / 18:30 / 4年後

米FOMC声明、緩和縮小の手掛かり示さず

[ワシントン 31日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は31日、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の声明で、景気回復は続いているものの依然として下支えが必要との認識を示し、9月の次回会合で買い入れ縮小に着手するかどうかについて何ら手掛かりを与えなかった。

7月31日、米FRBはFOMC後の声明で、景気は回復し続けているが、下支えが依然必要との認識を示した。写真はワシントンのFRBビルで同日撮影(2013年 ロイター/Jonathan Ernst)

米経済は依然、財政引き締めが足かせとなっていると指摘し、月額850億ドルの資産買い入れを継続する意向をあらためて表明した。

FRBは今回の声明で、3つの目立った修正を加えた。エコノミストはこの変更点を受けて、声明はハト派的と指摘している。

1つ目は景気認識について、過去1年の大半は「緩やか(moderate)」としてきた回復ペースを「控えめ(modest)」にやや下方修正した。

2点目は住宅ローン金利の上昇に言及し、住宅市場の回復の向かい風となる恐れがあるとの見方を示した。

また3番目の重要な変更点として、過度に低水準のインフレが潜在的な脅威となるとの認識を示した。このため物価の下落圧力に懸念を表明して前回反対票を投じたブラード・セントルイス地区連銀総裁は、今回賛成に回った。

「FOMCは2%の目標を一貫して下回るインフレ率が経済活動へのリスクとなる可能性がある(could pose risks)ことを認識しているが、中期的にインフレ率はFOMCの目標水準に向かって回帰すると想定している」としている。

資産買い入れ縮小開始時期は9月が有力視されている。だがそれまでに発表される経済指標が回復加速を示唆する内容とならなければ、FRBは声明にこれらの修正を加えたことで、一定の余地を残した格好となる。

バーナンキFRB議長は6月19日、FOMC後の記者会見で、年内に資産買い入れの縮小に着手し、2014年半ばまでには終了させる可能性があるとの見方を示していた。

声明発表後、米株価は一時やや上げ幅を拡大する場面もあったが、結局マイナス圏で引けた。米国債価格は小幅高となる一方、ドルは下落した。

バンク・オブ・ザ・ウエストの首席エコノミスト、スコット・アンダーソン氏は「声明はややハト派的だ。資産買い入れ縮小に関するより詳細な日程に触れておらず、縮小に関する追加、もしくは新たな方針説明もなかった」と指摘した。

カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁は、FRBによる長期的な金融緩和が金融の安定性を損なう恐れがあるとして唯一反対票を投じた。ジョージ総裁は今年のFOMC会合ですべて反対票を投じている。

声明ではまた、資産買い入れプログラムが終了した後も、超緩和的な金融政策がかなりの間必要になるとの見方を「再確認(reaffirmed)」としており、さらにハト派的なトーンが加わった。

一方で、利上げ時期見通しに関する方針説明であるフォワードガイダンスについては、数値基準を維持。失業率が6.5%を上回り、今後1─2年のインフレ見通しが2.5%を超えない限り、FF金利の誘導目標をゼロ近辺に据え置く方針を改めて示した。

FRBはフォワードガイダンスの活用を通じ、長期借り入れコストの押し下げに腐心しているが、市場は資産買い入れ縮小の可能性に債券売りで対応。指標米10年債利回りは、5月初旬の水準をおよそ1%ポイント上回る水準に上昇した。住宅ローン金利もほぼ同様の幅上昇している。

声明では「家計支出や企業による固定投資は増加し、住宅セクターは力強さを増しているが、住宅ローン金利は幾分上昇(risen somewhat)し、財政政策が経済成長の制約となっている」と指摘している。

*内容を追加して再送します。

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