November 12, 2013 / 5:07 AM / 6 years ago

小泉元首相が即時原発ゼロを主張、廃棄物問題放置は「無責任」

[東京 12日 ロイター] - 小泉純一郎元首相は12日、都内の日本記者クラブで講演し、持論である脱原発を実現する時期について「即ゼロのほうがいいと思う」と明言した。

11月12日、小泉純一郎元首相は都内て講演し、脱原発のような大きな問題は政府が方針を示すことで識者がよい案を出してくれると指摘した。サンクトペテルブルクで2009年6月撮影(2013年 ロイター/Alexander Demianchuk)

原発推進側からの批判について元首相は、核廃棄物問題にめどが付けられない点を挙げ、「日本で核のゴミの最終処分場にめどをつけられるとするのは楽観的で無責任」などと反論した。

一部メディアの取材などで脱原発の考えを披露してきた小泉元首相だが、この日は約350人の記者団の前で講演し、若干の質問を受けた。原発・エネルギー問題のほか、日中・日米関係や沖縄県の在日米軍基地問題などにも言及した。

<無責任との指摘に反論>

講演の冒頭で小泉元首相は、読売新聞が社説で同氏の脱原発論を批判したことに対して反論を展開。「対案を出さないで無責任、楽観的という批判があるが、原発問題は大きくて深い問題。国会議員だけで対案を出せることではない」と指摘した。

東京電力(9501.T)福島第1原発事故の発生前にも核のゴミの最終処分場を決めることができなかったことを踏まえ、小泉元首相は「日本で核のゴミの最終処分場にめどをつけられるとするのは、楽観的で無責任すぎる。なぜ10年以上かかって1つも見つけることができないのか」と、原子力政策当局や電力業界を批判した。

<安倍首相の決断促す>

小泉元首相は、脱原発を実現する道のりとして「政治が方針を出せば、官僚、識者など知恵ある人がいい案を出してくれる」とし、「原発建設に向けた費用を再生エネルギーに振り向ければ、さまざまな代替エネルギーの開発が進む」などと述べ、実現は不可能ではないとの考えを示した。

安倍晋三首相をはじめ政権中枢や経済産業省など関係官庁からは、小泉氏の主張に対し冷ややかな反応が目立つ。だが講演で小泉元首相は「(安倍)首相が決断すれば脱原発はできる。首相の胸中はわからないが望ましい方向に権力を行使してもらいたい」などと述べ、主張をトーンダウンさせる様子は見せなかった。

首相在任中に政治生命を賭けた郵政民営化と比較した脱原発の重要性については「自然エネルギー政策を展開するのは郵政民営化の比ではない。壮大な夢のある事業だ」と述べた。「自民党の中でも本音を探れば原発支持・反対は半々だ」とも指摘した。

<即ゼロのほうがいい>

脱原発を実現する時期について「即ゼロのほうがいいと思う。そのほうが国民も企業も準備ができる。再稼働すれば核のゴミが増える。いまも(原発稼働は)ゼロだから、早いほうがいい」などと述べた。

さらに小泉元首相は「うかうかすれば、米国が日本よりも脱原発で先行する」とも指摘。使用済み核燃料を再処理して再び原発で使う核燃料サイクルからも早期撤退が望ましいとの考えを示した。

(浜田健太郎、竹本能文 編集:内田慎一)

*内容を追加して再送します。

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