September 3, 2013 / 9:17 AM / 6 years ago

ロシアが地中海で弾道「物体」発射を探知、シリアへの攻撃報告なし

[モスクワ 3日 ロイター] - ロシア国防省は、地中海で2つの弾道「物体」が発射されたことをレーダーが探知したと明らかにした。

国営ロシア通信(RIA)など、複数のロシアの通信社が伝えた。シリアがミサイル攻撃を受けたとの報告はない。また、ロシアの通信社は、シリア政府当局者の話として、発射された物体は海上に落下し、シリアの首都ダマスカスでは爆発などの被害は出ていないと伝えている。

これを受け、イスラエルが地中海で米国と合同でミサイル実験を実施したと発表。ミサイル迎撃システムのターゲットとして使われるミサイルの実験だったとしている。

イスラエル国防省によると、実験は現地時間午前9時15分(日本時間午後3時15分)に実施された。地中海中部から地中海東部に向けて2つの弾道「物体」が発射されたことをレーダーが探知したとロシア通信が報じた時刻とほぼ一致する。

ただその後、米海軍報道官は「地中海で米国の艦船からミサイルは一切発射されていない」と述べ、地中海上でのミサイル発射を否定するなど、情報は交錯している。

ロシアのイタルタス通信は、在シリア・ロシア大使館員の話として、ダマスカスが攻撃される徴候は出ておらず、市内で爆発などの被害も出ていないと報じている。

また、レバノンのアルマナール・テレビはシリアの保安当局の話として、シリアの早期警戒レーダーは、シリア領内のミサイル落下は探知していないと伝えている。

インタファクス通信が国防省報道官の発言として報じたところによると、黒海近くのアルマビルにある早期警戒レーダーが0616GMT(日本時間午後3時16分)頃、物体の発射を探知した。同レーダーは欧州とイランからのミサイルを探知するために設置されている。

インタファクス通信によると、同報道官は「物体の軌道は、地中海の中部から地中海の東部沿岸に向けて描かれている」と述べた。

同報道官は、誰が物体を発射したのかや、物体発射の影響については語らなかった。RIA通信はシリアの消息筋の話として、2つの弾道物体は海に落下したと報じた。

国防省はロイターへのコメントを拒否した。

イタルタス通信によると、シリアのロシア大使館は、ダマスカスでは爆発やミサイル攻撃の兆候はみられない、と述べた。

イスラエル軍の報道官は、地中海東部で弾道ミサイルが発射されたとは認識していないと述べた。同報道官は、「そうした出来事が起きたとは現時点では認識していない」と語った。

ロシアのショイグ国防相は物体発射をプーチン大統領に報告した。プーチン大統領の反応は今のところ伝えられていない。

シリアの友好国であるロシアは、これまでもシリアに対する軍事介入に反対する姿勢を示しており、ロシア国防省当局者は、米国がシリアに近い地中海に艦船を配備したと非難していた。

ロシアが地中海で弾道「物体」の発射を探知したと報じたことを受け、北海ブレント先物は1ドル以上上昇、ドバイの株価が下落するなど金融市場にも影響が出た。

シリア情勢の緊迫化を受け、米軍は地中海に駆逐艦5隻などを配備。これに加え米軍は2日、空母「ニミッツ」とその他4隻の艦船が紅海に向けて航行中であることを明らかにしている。

*内容を追加して再送します。

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