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ドコモの冬商戦、ソニー・シャープ・富士通を重点販売へ=関係筋

[東京 14日 ロイター] NTTドコモ9437.Tは、ソニー6758.T、シャープ6753.T、富士通6702.Tのスマートフォン(スマホ)を今年の冬商戦の主力端末として重点販売する方向で調整に入った。

8月14日、NTTドコモは、ソニー、シャープ、富士通のスマートフォンを今年の冬商戦の主力端末として重点販売する方向で調整に入った。写真は同社のロゴ。昨年5月撮影(2013年 ロイター/Issei Kato)

複数の関係筋によると、特定機種を値引きする夏商戦の「ツートップ」戦略を基本的に踏襲するが、3機種を「スリートップ」として展開するかどうかなど具体的な販売手法は今後詰める。経営再建中のシャープにとってはスマホでの反転攻勢が見込まれ、今期の業績回復に弾みがつきそうだ。

3メーカーのうち、ソニーの旗艦端末「エクスぺリアZ」の後継機が冬商戦の主力端末に選ばれた。夏商戦でツートップの一角に入った「エクスぺリアA」は発売から約3カ月間で130万台が売れ、ドコモのスマホとして最速の販売ペースを記録した。

シャープの「アクオスフォンZETA」と富士通の「アローズNX」は夏商戦で主力機種に採用されなかったが、電池の持続性など性能に対する評価は高く、後継機が新たに冬商戦の重点対象に加わった。

一方、夏商戦でツートップに入った韓国サムスン電子005930.KSは、「ギャラクシーS4」の販売が発売から3カ月間で70万台弱と伸び悩んだことなどから、冬商戦は重点販売の対象から外れる。

関係者によると、今年の冬はギャラクシーの日本専用モデルのほか、画面サイズが通常のスマホより大きめの「ギャラクシーノート」の第3世代モデルをドコモに供給する見込み。

端末を選別して優遇販売する基本戦略は夏商戦と同じだが、販促費の配分や、夏のツートップのように冬商戦もスリートップとして販売展開するかどうかなど、具体的なセールス手法は検討中。関係者によると、ソニーの機種の発売が遅れ、3端末を同時期に投入できない可能性があるという。

米アップルAAPL.Oの「iPhone(アイフォーン)」の取り扱いは現在も検討中。導入を決めれば冬商戦の戦略に大きな影響を及ぼすが、高い販売目標を求めるアップルに対し、ドコモはアイフォーンの販売台数を全ラインアップの2─3割にとどめたい考えで、結論は出ていないもようだ。

NTTドコモ広報は「冬商戦の端末は色々な検討をしているが、決まったものは何もない」とコメントしている。

<シャープの業績回復に弾み、増資判断へ>

日本の端末メーカーとの結びつきが強いドコモは、ここ数年で市場が急拡大したスマホの販売でも、日本メーカーを含む10機種前後(昨年の夏モデルは16機種)の端末を総花的に販売する手法をとってきた。

しかし、今年5月に戦略を転換。この夏の商戦期では、10機種の中からソニーとサムスン電子の2機種だけを値引きして重点販売するツートップ戦略を採用した。

もともと日本勢は、サムスンとアップルが席巻するスマホ市場で劣勢に立たされていたが、ドコモが端末を選別する方針に転換したことから、選ばれなかったメーカーは苦境に拍車がかかり、NEC6701.Tはスマホ事業から撤退することを決定。パナソニック6752.Tは、唯一のスマホ取引先であるドコモに対し、冬商戦のスマホ供給を見送る方向だ。

この中でドコモが、冬の商戦期で重点販売する端末を選び直したのはシャープにとって追い風。4―6月期はスマホ販売が一度落ち込んだが、年末から年度末にかけての最大商戦期に主力キャリアの後押しを受ければ、業績回復に勢いがつく。

複数の関係者によると、シャープは4─6月期決算が計画以上に好調だったことを背景に、財務基盤の強化を視野に入れており、7─9月期以降の業績回復の持続性を見極めた上で公募増資に踏み切る公算だ。

*内容を追加します。

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