October 8, 2013 / 5:27 AM / 7 years ago

9月街角景気が6カ月ぶり上昇、駆け込み需要と五輪期待で

[東京 8日 ロイター] - 内閣府が8日に発表した9月の景気ウォッチャー調査では、景気の現状判断DIが前月比1.6ポイント上昇の52.8となり、6カ月ぶりに反転した。横ばいを示す50の水準は8カ月連続で上回った。企業動向関連、雇用関連、家計動向関連がいずれも上昇した。

10月8日、内閣府が発表した9月の景気ウォッチャー調査では、景気の現状判断DIが52.8で、前月比1.6ポイント上昇し、6カ月ぶりの上昇となった。都内で2011年1月撮影(2013年 ロイター/Yuriko Nakao)

2─3カ月先を見る先行き判断DIは前月比3.0ポイント上昇の54.2。5カ月ぶりに好転した。50の水準を10カ月連続で上回った。  内閣府は、景気ウォッチャー調査の判断の表現を前月の「緩やかに持ち直している」から「着実に持ち直している」に上方修正した。

家計動向関連では、コンビニや飲食で客足の鈍化がみられたものの、新型車、高額品の販売に加え、消費税引き上げ前の駆け込み需要から住宅関連が好調だった。

住宅販売会社からは「現行の消費税率が適用される請負工事契約時期の影響により、9月末までの契約を要望する客が大半であり、新築、リフォーム工事の商談および受注が大幅に増加した」といった事情が聴かれる。このほか百貨店や自動車販売などの小売業も好調なコメントが目立つ。

企業関連動向では、受注や生産の増加がみられ上昇した。やはり消費や住宅建設の好調を反映し「自動車用鋼板や建材中心の形鋼の生産についても、今期からほぼフル生産の状況になった」(中国、鉄鋼業)といったコメントがある。

一方、コスト増の影響も見られ「原油の値上げにより、関係商品が全て1割以上も値上がった。最低賃金も11円上がるので、通常の営業で年間200万円以上の負担が出る」(九州、繊維工業)といった声もある。

雇用関連では、建設業などで求人が増加したことなどから上昇した。東北に限らず全国的な広がりが出ており「8月管内の新規求人数をみると、建設業のうち木造建築や不動産などが前年に比べ増加しており、消費税増税前の駆け込み需要の影響が増していると考えている」(四国、職業安定所)といった傾向がうかがえる。

先行きについては、消費税引き上げによるマインド低下などへの懸念があるものの、政策効果に加え、オリンピックや消費税引き上げ前の駆け込み需要などへの期待感が見られることなどから、家計、企業、雇用の全ての部門で上昇した。

「オリンピックに向けて健康をキーワードにイベントを仕掛けて、売上を作っていく」(南関東、衣料品専門店)「オリンピック開催などによる投資事業増に期待する」(中国、化学)と、早くも五輪効果がマインドを押し上げている。

消費増税については、駆け込み需要効果への見方はまちまちで、「自動車生産の増加が見込まれる。関連部品や素材メメーカーの増産が期待される」(東海、金融業)といった声の一方で、「正式に増税が発表されることで、しばらくは消費者の買い控えが出るように感じる」(近畿、一般小売店)との見方もある。

雇用関連ではTPP交渉をにらんだ動きも出始めた。「TPP参加期待から、米国系医療関連企業をはじめとし、日本市場進出へ積極展開を図り、マーケティングや営業職の求人が増加している」(南関東、民間職業紹介機関)との声がある。

(ロイターニュース 中川 泉 編集;田巻 一彦)

*内容を追加して再送します。

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below