April 9, 2014 / 6:37 PM / 4 years ago

米FOMC委員、金利見通しへの市場の過度な反応懸念=議事要旨

[ワシントン/サンフランシスコ 9日 ロイター] -米連邦準備理事会(FRB)は9日、3月18─19日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を公表した。FRBが示した金利見通しがより積極的な利上げサイクルを示唆したことに対して、委員の間で市場が過度に反応しないか懸念が出ていたことが分かった。

FRBが発表した、委員による金利見通しは、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標が2016年末までに2.25%まで上昇することを示唆。12月時点で示された予想を0.5%ポイント上回る水準だった。

この金利見通しが公表された時点で、国債は下落。若干速めのペースで利上げが行われることが織り込まれた。

だが、今回の議事要旨によると、チャートで「金利予想の変化が過度に強調された」と複数の委員が指摘。金利見通しが示すほど、FRBが金融引き締めに積極的でない可能性が示された。

議事要旨発表を受け、米主要株価指数が急伸。米金利先物は、2015年7月の利上げ開始を見込んだ水準となった。最初の利上げの予想時期が約6週間後ずれした。

ティンバー・ヒル/インタラクティブ・ブローカーズの株式リスクマネジャー、スティーブ・ソスニック氏は「当初の想定よりもFRBが緩和的であり、予想よりも長くそうあり続ける可能性が示されたことが安心材料になった」と指摘した。

金利見通しではなく、声明が金利の将来的な方向性をより的確に示していると強調することを当局者が望んだことも議事要旨で明らかになった。

議事要旨からは、量的緩和策が終了した後、FRBが何をきっかけに利上げに踏み切るかについての新たな手掛かりがほとんど示されなかった。大半の政策当局者は量的緩和の終了を2014年下期と予想している。

FRBは同FOMC後に発表した声明で、資産買い入れ策終了後も、現行のフェデラルファンド(FF)金利の目標誘導レンジを「相当な期間(considerable time)」維持することが適切になるとの見解を表明。

ただ、イエレンFRB議長はFOMC後の記者会見で、この「相当な期間」に関する質問に対し「おそらく6カ月程度を意味している」と回答。予想より積極的な利上げが示唆された経済見通しと相まって、市場は大きく揺れ動く結果となった。

議事要旨には、どの程度を「相当な期間」とするかを討議した記載はない。

今回の議事要旨では、すべての委員が利上げ開始時期に関する既存の数値基準の変更を望んでいたことも明らかになった。

議事要旨は「すべての委員は、既存の量的な数値基準をこの会合で変更することが適切との判断を下した」としている。

また、「ほぼすべての委員は、新たな文言は質的なものであるべきことのことに加え、FF金利(の誘導目標)をどの程度の期間にわたり現在の(低)水準に据え置くかを決定するにあたり、最大雇用と2%のインフレ率の目標に向け、実際の達成分と予想の双方においてFOMCが進展があったと見なすかを示すものである必要がある」としている。

FRBは同FOMCで、将来の金融政策の方向性を示す「フォワードガイダンス」について、失業率6.5%の数値基準を撤廃。失業率やインフレ率の基準よりも、広範な経済指標を政策決定の際に参考とする方針を示した。

また、数人のメンバーがインフレ率が目標の2%を継続的に下回り続ける場合は、低金利維持に対するコミットメントを望んでいたことも判明した。

*内容を追加します。

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