February 6, 2014 / 1:03 PM / 4 years ago

ECBが政策金利据え置き、景気見通し見極めへ3月に照準

[フランクフルト 6日 ロイター] -欧州中央銀行(ECB)は6日、主要政策金利のリファイナンス金利を0.25%に据え置いた。ただ、新興国市場の混乱がユーロ圏に波及する可能性にも言及し、引き続き行動の用意があると表明。市場では、スタッフ予想が公表される3月にECBが行動に踏み切るかどうか注目が集まる。

ドラギ総裁は理事会後の記者会見で、ユーロ圏経済へのリスクは依然下向きに傾いていると指摘。「新興国をはじめ、世界のマネー・金融市場の動向やそれに関連する不透明感により、景気にマイナス影響が出る恐れがある」と述べた。

また「本日行動しないと決めたのは、状況の複雑さやさらなる情報収集が必要なことと関係がある」と説明。3月上旬には2016年の見通しを含む新たな情報と分析が入手可能になると述べ、3月の緩和に対する市場の警戒感を強める格好となった。

ロイターが短期金融市場のトレーダーを対象に3日に実施した調査では、金利変更やその他の政策措置は予想されていなかった。 ECBは上限金利の限界貸出金利も0.75%に、下限金利の中銀預金金利はゼロに、それぞれ据え置いた。

ドラギ総裁の会見中、通貨ユーロは1.36ドルと、会見前の1.3493ドルから上昇。ドイツ連邦債利回りとユーロ圏短期金利も上昇した。

新興国不安が続けば、ECBは最新のスタッフ予想を公表する3月に行動に踏み切る公算が高まる。スタッフ予想でインフレ見通しが下方修正された場合、措置を講じる可能性がある。

RBSのエコノミスト、リチャード・バーウェル氏は「全体的にみてドラギ総裁は、理事会が事実上、利下げ論議をいったん休止し、追加措置をめぐる決定を1カ月先送りしたと示唆しているようだ」と述べ、「これを踏まえ、われわれも利下げ予想を2月から3月に遅らせる。撤回するのではない」と付け加えた。

インフレ期待についてドラギ総裁は、引き続きしっかり抑制されていると指摘し、「確かにインフレは長期間にわたり抑制され、低水準にとどまる見通しだが、デフレではない」と述べた。

こうした認識に変化があれば、意味のある政策対応の可能性が高まることになる。

<危険水域>

ドラギ総裁が「危険水域」と呼ぶ1%以下の水準でインフレ率の低迷が続くことをECBは警戒しており、この日も金利を現行水準かそれを下回る水準に「長期間」維持する方針をあらためて表明した。

新興国資産への売りがユーロ高につながる恐れがあり、そうなれば物価に一段の下向き圧力が加わることになる。

新興国不安に対応するため、主要国中銀が協調行動に踏み切る可能性はあるかとの質問に対し、総裁は、各国中銀はそれぞれ異なる責務を負っているため難しいと答えた。ただ、責務が損なわれない範囲で協議することは可能とした。

現時点でユーロ圏の景気回復に影響は出ていないが、ドラギ総裁は会見で「(現在の)景気回復について、極めて慎重になる必要がある。回復は依然ぜい弱でばらつきがある」と述べた。

ドラギ総裁は1月の理事会後、追加政策措置につながるシナリオとして、中期インフレ見通しの悪化と短期金融市場の「正当化できない」ひっ迫の2つを挙げた。

ただ、インフレ押し上げに向けECBに残された手段は多くない。

短期金利の上昇を抑制するため、ECBは国債買い入れの不胎化を停止することも可能だ。ドラギ総裁はこれについて、検討中の選択肢のひとつだが、この日の理事会では討議されなかったとした。

そのうえで「今後も高水準の金融緩和を維持し、必要に応じ一段の断固とした行動をとっていく強い決意がある」と表明した。

ベレンバーグのエコノミスト、クリスチャン・シュルツ氏は「きょうは行動はなかったが、インフレ低迷が続く中、追加措置への扉は依然大きく開かれている」と語り、「2016年のインフレに関するECBの見通しが公表される3月は特に重要になる可能性がある」との見方を示した。

*内容を追加して再送します。

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