[東京 12日 ロイター] - 加藤勝信官房長官は12日午後の会見で、東京五輪の開会式に合わせて訪日すると報じられた台湾のオードリー・タン(唐鳳)デジタル担当政務委員(閣僚)について、日本政府関係者との会談予定はないと述べた。
加藤官房長官は、報道は承知しているが「タン氏と(日本)政府が会談する予定はない」とした。また、台湾と日本の関係は「日中共同声明に基づいて、非政府間の実務関係を維持していくというのが日本の立場である」とし、今後もその立場を維持していくと語った。
台湾の行政院(内閣)報道官は10日、東京五輪に合わせ、タン氏を東京に派遣すると発表していた。タン氏は、新型コロナウイルスの感染拡大で不足したマスクの配布を、デジタル技術を駆使したシステムで円滑に実現したことで日本でも知られている。
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