[台北 18日 ロイター] - 台湾南東部で18日に発生したマグニチュード(M)6.8の地震でこれまでに1人が死亡、146人が負傷した。消防当局が明らかにした。
気象当局によると、この地震により、列車が脱線したほか、コンビニエンスストアが倒壊するなどの被害が発生した。
震源地は台東県。同県では17日夜にもM6.4の地震があった。この地震による死傷者はなかった。
米地質調査所によると、震源の深さは10キロという。
その後も余震が発生し、北部の台北でも揺れが感じられたという。
消防当局によると、花蓮県玉里では倒壊した建物から4人全員が救出された。また、車が損壊した橋から転落し、救助された3人が病院に搬送された。
台湾鉄路管理局によると、東部の東里駅ではホームの屋根の一部が崩れ、車両6両が脱線。消防によると、負傷者はいなかった。
米太平洋津波警報センターは地震発生後、台湾に津波警報を出したが、その後解除した。日本の気象庁も沖縄県の一部に津波注意報を発令したが、解除した。
南部の台南市と高雄市にある主要な半導体工場は操業に影響はないという。
世界最大の半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は「今のところ重大な影響は確認していない」と述べた。
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