[20日 ロイター] - 米小売大手のターゲット(TGT.N)が20日発表した第3・四半期決算(8─10月)は、利益が市場予想を下回ったほか、既存店売上高も予想に届かなかった。年末商戦に向けた投資の急拡大や値下げによる利益率の低迷などが重しとなった。競合のウォルマート(WMT.N)やメーシーズ(M.N)は好決算を発表しており、明暗が分かれた格好だ。
ターゲットの株価は一時15%急落した。
第3・四半期の既存店売上高は5.1%増。リフィニティブがまとめたアナリスト予想は5.21%増。今四半期は約5%増を見込む。予想は4.8%増。年末商戦期は消費拡大を見込み、500店舗以上で玩具売り場をてこ入れした。
第3・四半期の一時項目を除く1株利益は1.09ドル。予想は1.12ドル。粗利益率は28.7%。予想は29.55%。在庫は前年比18%拡大。
総売上高は175億9000万ドル。予想平均は178億ドル。一方、オンライン売上高は49%増と、第2・四半期の41%増、第1・四半期の28%増から伸びが拡大した。
同社は11月1日から12月22日までの期間、購入額と会員資格の有無に関係なく、さまざまな商品を2日で利用者に届けるサービスを提供する。[nL3N1X387Z]
市場シェアは全主要製品カテゴリーで拡大。来客数は5.3%増加した。
通年の見通しについては、調整後の1株利益が5.30─5.50ドルとなる見込み。リフィニティブのアナリスト平均予想は5.41ドル。