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AI巡る最大の懸念はディープフェイク、マイクロソフト社長が対応訴え

 5月25日、米マイクロソフトのブラッド・スミス社長は講演で、人工知能(AI)に関する最大の懸念事項は、AIによって写真や動画が本物そっくりに加工される「ディープフェイク」と呼ばれる技術だと述べた。ポルトガル・リスボンで2021年11月撮影(2023年 ロイター/Pedro Nunes)

[ワシントン 25日 ロイター] - 米マイクロソフトのブラッド・スミス社長は25日の講演で、人工知能(AI)に関する最大の懸念事項は、AIによって写真や動画が本物そっくりに加工される「ディープフェイク」と呼ばれる技術だと述べた。

スミス氏は、写真や動画がどの時点まで本物で、どの時点で不正目的に利用する可能性も含めてAIが生成したのか、人々が知ることができる手段を確保する必要があるとの見方を示した。

同氏は「われわれはディープフェイクを巡る諸問題に対応していかなければならない。特にわれわれが最も心配している外国のサイバー経由の影響力行使、つまりロシアや中国、イランが既に実行している活動に対処すべきだ」と訴えた。

さらにAIを利用して人をだます意図で正当なコンテンツを改変するのを防ぐ取り組みが求められると付け加えた。

同氏は、最も重要なAIのフォームについてはライセンス制度を導入し、国家安全保障やサイバーセキュリティーを守る義務を課すべきだとも提言。これらのモデルが盗まれたり、輸出規制の要件に反する使われ方をされたりしないようにする上で、新たな世代の輸出規制か、少なくとも今の規制の進化が必要になると強調した。

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