[ラスベガス 30日 ロイター] ラスベガスで開催中のセキュリティ対策会議「ブラックハット」で、専門家らは、米アップルAAPL.Oの携帯電話端末「iPhone(アイフォーン)」がハッカーの攻撃に弱く、個人情報を盗まれやすいと発表した。
iPhoneの利用者は同製品が完全に安全ではないことを認識する必要があり、アップル社も脆弱性に対処するべきだとの見解が示された。
また、著名アナリストのチャーリー・ミラー氏とベルリン工科大学の博士課程の学生であるコリン・マリナー氏は、iPhoneユーザーをネットワークに接続できなくする簡単な方法を見つけたことを明らかにした。この方法を使うと、ユーザーは通話やインターネット接続、テキストメッセージの送受信ができなくなる。
同会議にはハッカーを含む約4000人の専門家が集まったが、会期中に発表された情報を参考にすれば、ハッカーは約2週間ほどで、iPhoneに侵入するソフトウェアを開発できるという。
これらの指摘は、7月中旬にはアップル社に伝えられたが、対策はまだ行われていないという。