[ワシントン 30日 ロイター] 米国際貿易委員会(ITC)は、シャープ6753.Tが液晶ディスプレー(LCD)技術に関する特許を侵害したとする韓国のサムスン電子005930.KSの訴えについて調査することに合意した。
LCDテレビ世界4位のシャープと1位のサムスン電子は、LCD技術をめぐり訴訟合戦を繰り返している。
両社は、激化する価格競争と利益率の高い大型テレビの需要低下に直面している。
シャープは12月中旬、サムスン電子を相手取ったLCD特許をめぐるオランダでの訴訟で勝利した。シャープによると、オランダの裁判所は、サムスン電子のオランダ販売子会社に対し、問題の技術を用いたサムスン電子製LCDパネルとLCDテレビの輸入・販売を停止し、これらの製品を店舗から撤去するよう命じた。
シャープはまた、11月中旬、ITCに起こしていた訴訟でもサムスン電子に勝利。ITCは、サムスン電子にシャープの特許を侵害している製品を米国で今後販売すべきではないとの決定を下した。
両社はこれら以外にも、日本、ドイツ、米国においてLCD特許をめぐる訴訟で争っている。