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米グーグルが中国検索サービスを香港に、政府の検閲回避で

 3月22日、米グーグルが中国政府の検閲を回避するため、検索サービスを香港に転送すると発表。写真は北京の中国支社前。19日撮影(2010年 ロイター/Jason Lee)

 [サンフランシスコ 22日 ロイター] インターネット検索世界最大手の米グーグルGOOG.Oは22日、検閲を受けない検索サービスを提供するため、中国サイトの検索サービスを香港に転送する措置を講じた。ただ、一部事業については中国で継続する方針を示した。

 同社は、中国での検閲を受けない検索エンジンの提供について当局との協議が成立しなかったことを受け、ユーザーが中国サイト「google.cn」にアクセスした場合、香港サイト「google.com.hk」に転送されるとしている。

 グーグルは22日、同社の公式ウェブ・ブログの中で「中国政府はわれわれとの協議の間中、自己検閲が交渉の余地のない法的要件であることを非常に明確にしてきた」と指摘した。

 また、中国での研究開発事業を継続し、同国での販売拠点を維持していく意向を示した。ただ、販売拠点の規模は中国のユーザーの「google.com.hk」へのアクセス状況に一部左右されるとした。

 英国の植民地だった香港は、中国の特別行政区であり、検閲を受けないインターネットサービスなどを含め、中国と比べてより多くの自由を享受している。

 グーグルは、特に中国のユーザーを対象とした検閲を受けない簡体字中国語の香港サイトに、アクセスを転送する決定は「完全に合法」としている。ただ中国政府が、グーグルの検索やニュース、画像などを含むサービスへのアクセスを阻止する可能性があるとの認識を示した。

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