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KDDI新社長に田中氏が昇格、小野寺氏は会長専任=12月1日付

 9月10日、KDDIは田中専務が次期社長に昇格し、小野寺社長兼会長が会長に専任する人事を発表した。写真は2008年11月、同社ロゴの前で(2010年 ロイター)

 [東京 10日 ロイター] KDDI9433.Tは10日、田中孝司専務が次期社長に昇格し、小野寺正社長兼会長が会長に専任する人事を発表した。12月1日付で異動する。

 KDDIは2000年10月にDDI(第二電電)・KDD(国際電信電話)・IDO(日本移動通信)の3社が合併して発足。01年6月から社長に就任し、05年6月から会長を兼任してきた小野寺氏は、会社発足10年目の節目で後任に事業運営を引き継ぐ。

 次期社長に就任する田中氏は京都大学工学部を81年に卒業後に旧KDDに入社。00年の3社合併後は、ソリューション事業に携わり法人サービスを手掛けてきた。また、09年7月に商用サービスが始まった高速無線「WiMAX」の運営会社であるUQコミュニケーションズ(東京都港区)の立ち上げに関わり、今年6月までUQの社長を務めていた。

 東京都内で記者会見した小野寺会長は、田中氏の法人サービス事業を中心とする経験を評価したとし「私がやれなかったことを彼はやってくれる」と述べた。会見に同席した田中氏は「最近はスマートフォンなどの登場で競争が変化している。新たな競争に対応できる新しいKDDIを作りたい」と語った。

 ソフトバンク9984.Tが米アップルAAPL.Oの「iPhone(アイフォーン)」を販売して契約を伸ばしている一方で、KDDIは「au」の契約数の伸びに勢いがみられなくなっている。毎月の携帯契約数では、NTTドコモ9437.Tにも後塵を拝しているが、田中氏は「スマートフォンの着手が遅れた」と指摘。また「KDDIは、固定や携帯のネットワークを活用しきれていない」とも述べて巻き返しを図っていく構えを示した。

 小野寺会長は「3社合併から会社の方向性をきめてやってきた。モバイルやIP(インターネットプロトコル)はよくできたと思うが、最近は、私が対応しきれなかったことがあるのは事実」と述べた。社長交代を12月1日付としたのは「来年から始まる次の中期経営計画を新社長として策定してもらうため」という。

 一方で会長に専念する小野寺氏の役割としては取締役会議長として企業統治に関わる。このほかに「対外交渉に携わる。会長なら現業と離れているので発言しやすくなる」とも述べた。NTT9432.T問題など競争政策への対外的な発言を続けるとともに、日本経団連での財界活動にも力を入れていくという。

(ロイター日本語ニュース 村井 令二)

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