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サムスン電子、電子ペーパー技術の蘭リクアビスタを買収

 1月20日、サムスン電子が電子ペーパー技術の蘭リクアビスタを買収したと発表。ソウルで昨年10月撮影(2011年 ロイター/Lee Jae-Won)

 [ソウル 20日 ロイター] 韓国サムスン電子005930.KSは20日、電子ペーパーで独自技術を持つオランダのリクアビスタを買収したと発表した。急成長するモバイル・ディスプレー市場での事業拡大を目指す。買収額は公表していない。

 リクアビスタはフィリップス・リサーチ・ラボラトリーズからスピンオフされた企業で、エレクトロウェッティング(EWD)という新しいタイプの技術を持つ。EWDはEリーダー、携帯電話、メディアプレイヤーで用いられ、消費電力は既存技術の10%程度。

 サムスンは声明で「EWD製品の製造には液晶生産ラインの転用が可能で、既存の製造設備や生産能力を利用することで大きなシナジー効果を期待できる」と指摘した。

 今回の買収は、電機メーカー各社の次世代ディスプレー技術に対する関心の高さを示している。電子書籍市場では現在、米アマゾンAMZN.Oの「キンドル」、アップルAAPL.Oのタブレット型パソコン「iPad(アイパッド)」などが大きなシェアを占めるなか、各社がシェア争いを展開している。韓国のLGディスプレー034220.KSはソニー6758.Tの「Reader(リーダー)」向けに液晶パネルを供給する一方、台湾のイーインク・ホールディングス8069.TWOとも技術提携を結んでいる。

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