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任天堂が通期予想を大幅下方修正、3DS値下げと円高で

 [大阪 28日 ロイター]  任天堂7974.OSは28日、2012年3月期の連結営業利益予想を前回公表値の1750億円から350億円に下方修正したと発表した。売上高予想も期初公表値の1兆1000億円から9000億円に下方修正。

 7月28日、任天堂は、2012年3月期の連結営業利益予想を前回公表値の1750億円から350億円に下方修正したと発表。写真は都内の同社ショールームで撮影(2011年 ロイター/Toru Hanai)

 裸眼3D携帯ゲームの「ニンテンドー3DS」の値下げや円高の影響、今後の販売予想の見直しなどを織り込んだ。

 修正後の通期営業利益予想は、トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト17人の予測平均値1431億円を75.5%下回っている。

 中間期の配当予想は前回予想の60円から無配(前年同期実績140円)とし、通期配当については同460円から100円(同450円)に下方修正した。

 11年4―6月連結営業損益は377億円の赤字に転落。前年同期は233億円の黒字だった。営業赤字を計上したのは、同社が4半期ベースの決算を開示して以来、初めてとなる。

 任天堂は同日、ニンテンドー3DSの価格を、8月11日に現在の2万5000円から1万5000円に値下げすると発表した。海外では7─9月中に実施する予定。値下げ幅・時期は国内と異なるとしている。大阪市内で会見した岩田聡社長は、発売当初の勢いが継続できなかったことについて「複数の要因がある」とした上で「本来の普及ペースに戻したいと考え決断をした。今回の価格改定と、年末までの有力ソフトの充実により、必ず状況は変えられる」と述べた。

 同時に、大幅な業績下方修正に関して「(ニンテンドー3DSの)量産効果が出る前段階で大幅な値下げに踏み切るため、ハードの販売で損失が出てしまうと認識した」と話した。その上で「今期は厳しいが、3DSが当社のビジネスを支える後継プラットホームに育つには、今手を打たないと来年以降に明るい展望が出ない」と述べた。

 12年3月期の据置型ゲーム機Wiiの販売は従来計画1300万台から1200万台に下方修正した。携帯ゲーム機「ニンテンドーDS」も従来計画の1100万台から900万台に下方修正した。一方、ニンテンドー3DSの通期販売計画は従来の1600万台を据え置いた。

 販売計画の修正に関して岩田社長は「任天堂は、常に今売れているソフトを絶やさずに持ってきたことで、業績を安定的に出してきた企業。(話題ソフトの投入でハードの拡販につなげる)当社の得意パターンが出せなかった」と話した。

 新型の据置型ゲーム機「Wii U」の発売時期について岩田社長は、従来の公表通り「来年度のクリスマス前までに投入する」と述べるにとどめた。

 12年3月期の業績予想の前提為替レートは、ドル/円を80円、ユーロ/円を115円に見直した。従来までの想定はドルが83円、ユーロが120円だった。

(ロイターニュース 長田善行;編集 田中志保)

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