[東京 4日 ロイター] セイコーエプソン6724.Tは4日、中国のナインスター・テクノロジーなど24社に対して米国で互換インクカートリッジの輸入販売差し止めを求めていた問題で、米ITC(国際貿易委員会)の行政判事がエプソン側の主張を認める仮決定を下したと発表した。
エプソンによると、ITCの行政判事はエプソンが保有する11件の特許をすべて有効と認定。同社が主張していた24社による互換インクカートリッジの特許侵害を認めたうえで、特許侵害品の輸入差し止めと販売を禁止する排除命令を仮決定したという。
ITCは7月30日までに最終決定を下す予定。エプソン側の主張が通れば、24社の製品だけでなく、同社の特許を侵害している互換カートリッジはすべて米国への輸入が差し止められる。
24社のうち7社とはすでに和解が成立しており、エプソンは残る17社に対してオレゴン州連邦地裁で損害賠償などを求めていく。
エプソンは2006年2月、同社が保有するインクカートリッジの特許を侵害しているとして24社をITCに提訴していた。