[サンフランシスコ 2日 ロイター] 米アップルAAPL.Oの携帯電話機「iPhone(アイフォーン)」が多くの米国内ストアで品不足状態になっており、アナリストらは2日、部品の不足もしくは新機種投入に備えて在庫を一掃しているのではないかとの見方を示した。
バーンスタイン・リサーチが実施したiPhoneのサプライ調査によると、アップルの米国内ストアやオンラインストアではiPhoneが品薄状態になっているもようで、在庫切れ状態が長引けば最大で週4万台の販売機会喪失につながるという。
アナリストのトニ・サッコナギ氏は、1─3月に平均的なアップルのストアでの在庫切れ日数は2、3日と推定、これまでのところ影響は限られており、また提携相手であるAT&TT.Nの店舗への供給は問題ないようだと述べた。
同氏はその上で「われわれの見解では、この異常な事態について最も考えられ得る説明は部品不足による生産の不足だ」との考えを示した。
アップルはiPhoneが不足しているかどうかについて確認は拒否したが、スポークスマンのスティーブ・ダウリング氏は「可能な限り迅速にiPhoneの供給の補充を進めており、店舗は引き続きほぼ毎日のペースで製品を受け取っている」と語った。
一方、iPhoneが品薄状態にあるとの最近の報道を受けて新機種投入の観測も強まっており、アメリカン・テクノロジー・リサーチのアナリスト、ショウ・ウー氏は、アップルが従来予想されていたよりも3カ月程度早い6月か7月に新製品を発売する可能性もあると予想した。