[東京 27日 ロイター] 東芝6502.Tは、パソコンなどに用いる新型記憶装置「ソリッド・ステート・ドライブ(SSD)」の増産を進める。同社の広報担当者が27日語った。足元で月間4万個の生産規模を、2010年度下期までに同60万個へと拡大する。
東芝の半導体事業は、主力のフラッシュメモリーの市況低迷などで業績が悪化している。フラッシュメモリーを用いるSSDの増産を通じて巻き返しを図りたい考え。現在SSDを生産している四日市工場(三重県四日市市)の設備増強で増産に対応する。
SSDは、パソコンやデジタル家電の記憶装置として主流となっているハードディスク駆動装置(HDD)に比べ、軽量で耐衝撃性に優れるほか、消費電力が少ないなどとして、低価格の小型パソコンで採用されるケースが増えている。東芝は、今後のデジタル家電や携帯電話などへの利用拡大も視野に、増産体制を整える。