[東京 30日 ロイター] - シャープ6753.Tが、これまで取引のなかった三井住友銀行から初めて資金を借り入れることになった。三井住友を取引銀行に加えることで、資金調達の多様化を図る。関係筋が30日、明らかにした。
同社の主力取引銀行は、みずほ銀行と三菱東京UFJ銀行で、下位行に地銀などが連なっていたが、三井住友銀とは関係が疎遠で取り引きがなかった。
このため、一時期の経営危機により資金繰りがひっ迫した際には、みずほと三菱UFJに与信が集中し、負担が大きくなっていたことから、調達の多様化が課題になっていた。
シャープは経営が安定してきたとし、今後の事業拡大に備え、新たに三井住友銀を取引先に加える。
シャープの高橋興三社長と三井住友銀の国部毅頭取が今週会談し、取引の開始を確認した。手始めとして、100億円を借り入れ、今後取引を拡大させる。
浦中大我、布施太郎
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