[東京 19日 ロイター] - ソニー 6758.Tのゲーム子会社、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)のアンドリュー・ハウス社長は19日、ロイターのインタビューに応じ、年末商戦期の据え置き型ゲーム機「プレイステーション4(PS4)」の販売動向について、欧州市場が非常に好調で「かつてないほど強い需要がある」と述べた。
昨年11月に販売を開始したPS4は、欧州市場では2度目の年末商戦となる。ハウス社長は「最新の報告では、在庫切れになりそうなほど」の需要があるとし「生産や流通を工夫して、この強い需要で品切れを起こさないようにしたい」と述べた。
米国市場においても、PS4は2度目の年末商戦になる。ハウス社長は「事前に見込んだ通りの売れ行きと言える」と指摘。ただ、マイクロソフトMSFT.Oの「XBOX One」との対決においては「11月は市場シェアの面では厳しかったと言わざるを得ない」と述べた。米国市場でマイクロソフトが、11月2日から来年1月3日までの期間限定で値下げを実施したことが響いたという。
今年2月からPS4を販売開始した日本市場は、米欧市場に比べて勢いがなかった。ハウス社長は、日本市場について「正直なところ、ゲームのスマホへのシフトが進んでいる」と指摘。携帯型ゲーム機「PSP」の時代から起こっている現象で「われわれは試されているが、ゲームのコンテンツが最も重要視される市場と言える」と分析した。
村井令二 安藤律子
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