[14日 ロイター] - 米アップルAAPL.Oは、スウェーデンの通信機器大手エリクソンERICb.STのLTE(高速通信)技術特許について、無線通信の標準必須特許ではないと指摘し、同社がこれらの特許に過剰なロイヤルティーを要求しているとして訴訟を起こした。
アップルは、エリクソンの特許を侵害しておらず、ロイヤルティーを支払う義務もないとしている。
アップルは、エリクソンのLTE技術ロイヤルティーは、スマートフォン(スマホ)やタブレット端末全体の価格に基づいて計算されていると指摘。本来なら技術を搭載したプロセッサーチップの価値に基づくべきだと主張している。
広報担当のクリスティン・ユゲ氏は「われわれは、自社製品の技術に適用する標準必須特許の使用権を確保するため適正な価格を支払うことに常に同意してきた。残念ながらエリクソンとは特許の適正価格について合意できておらず、最終手段として裁判所に助けを求めた」としている。
両社は現在、問題の特許の多くについてライセンス契約を結んでいる。訴状によると、同契約は2008年にアップルが「iPhone(アイフォーン)」を発売した直後に締結された。
エリクソンからのコメントは得られていない。
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