[ニューヨーク/サンフランシスコ 18日 ロイター] - 米アップルAAPL.Oと韓国サムスン電子005930.KSのスマートフォン特許訴訟で、米連邦巡回控訴裁判所は18日、サムスンによる特許侵害があったとの陪審評決を支持する一方、iPhone(アイフォーン)の外観に関する商標認定については審理を差し戻した。
このため、陪審評決でアップルが勝ち取った賠償額9億3000万ドルのうち、最大で40%分にあたる審理があらためて行われることになる。
一方、アイフォーンの形状や色などに関する特許の侵害があったとする判断は維持。特許侵害に伴う損害賠償も認めた。
アップルは声明で「デザインとそれを尊重する側の勝利だ」とした。
また、サムスンは商標認定に関する控訴裁の判断を歓迎。声明で「われわれの製品がアップルのデザイン特許やその他知的財産を侵害していることはないと依然確信しており、われわれの製品を守るため、全ての適切な措置を取り続ける」とした。
両社が歓迎のコメントを出すあいまいな控訴裁判断となったものの、サンタクララ大学のブライアン・ラブ助教(法学)は、損害賠償の大半が認められるなどしており、アップル側に有利な判断になったとの見方を示した。
*内容を追加します。
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