[7日 ロイター] - 米インターネットサービス大手AOLAOL.Nは7日、動画公告ネットワークのAdap.tvを4億0500万ドルで買収すると発表した。買収は現金と株式によって行われる。
AOLはダイヤルアップ接続サービスへの依存を減らし、広告事業での収益拡大を目指している。同日発表した第2・四半期決算も、ディスプレイや検索広告事業が好調で、市場予想を上回る増収となった。
今回の買収案件は、アームストロング氏が2009年にAOLの最高経営責任者(CEO)に就任して以来最大の規模。同社は2011年に、米インターネットニュースサイトのハフィントン・ポストを3億1500万ドルで買収している。
動画広告がデジタル広告市場全体に占める割合はいまだ小幅となっているものの、調査会社イーマーケターは、米国では今年40%超増加し、41億ドル規模に拡大すると予想する。
AOLの第2・四半期売上高は2%増の5億4130万ドル。トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめた5億3960万ドルを上回った。
純利益は2850万ドル(1株当たり0.35ドル)と、前年同期の9億7080万ドル(同10.17ドル)から減少した。市場予想の0.32ドルは上回った。前年同期の利益には、米マイクロソフトMSFT.Oへの特許売却益が含まれる。
AOLの株価は一時、2%超上昇。その後は1.6%付近で推移している。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」