[ロンドン 8日 ロイター] 英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙(電子版)は8日、フィンランドの携帯電話メーカー、ノキアNOK1V.HEは高級携帯電話ブランド「ヴァーチュ」事業を売却する方針だと伝えた。
同紙が事情に詳しい関係者の話として伝えたところによると、ノキアは売却のために米ゴールドマン・サックスと契約。ただ、協議はまだ初期段階にあるという。
ノキアの広報担当者はコメントを拒否した。一方、事情に詳しい関係者は、売却は確実に決まったわけではない、と述べた。
ヴァーチュの事業価値はまだ不明。ノキアは公表していないがヴァーチュの年間売上高は2億─3億ユーロ(2億6800万─4億0200万ドル)とみられている。
FTによると、ヴァーチュ事業に詳しい関係者は、いくつかのプライベートエクイティが同事業に関心を示していることを明らかにしたうえで、新興市場での顧客基盤や抱き合わせ販売による潜在的な相乗効果を考慮すれば、高級品ブランド企業の関心を引く可能性もあると述べた。
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