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日本電産、伊産業用大型モーター大手を買収

[東京 12日 ロイター] 日本電産6594.OSは12日、イタリアの産業用モーター大手、アンサルド・システム・インダストリーを買収すると発表した。米投資ファンドのパトリアーク・パートナーズが保有するアンサルド社の全株式を譲り受ける売買契約を11日に締結、5月末に取得する予定。買収は現金で行うが、金額は非公表。

欧州を中心に中東、ロシア、インド、中国などにも販売基盤を持つアンサルドを買収することで、グローバル展開を加速するのが狙い。アンサルドは風力発電向けなどの大型モーター(最大出力3万5000キロワット)や発電システムが強みで、小型モーター(同3730キロワット)が主力の日本電産との製品面での補完関係も見込めると判断した。

同日午後に都内で会見した永守重信社長は、注力している産業用モーター事業で世界的なネットワークを構築するにあたって「欧州が抜けていた。かねがね欧州企業の買収を考えていた」と説明。新興国市場の開拓も目指しており、今回の買収で「グローバルなネットワークができた」と語った。

アンサルドは、日本電産が2010年9月に同事業の北南米での強化に向けて買収した米エマソン・エレクトリックEMR.Nのモーター(現:日本電産モータ)事業の傘下に入る。永守社長は、旧エマソンとのシナジー効果も含めて、アンサルドの売上高を16年に昨年比で約7割増の5億ユーロ(約530億円)に引き上げたいとしている。

アンサルドは産業用モーターで約160年の歴史がある老舗企業。ミラノに本社を構え、イタリアのほか、フランス、ロシアにも拠点を持つ。2011年12月期の売上高は2億9200万ユーロ(約310億円)。従業員は1217人。産業用大型モーターや発電機、修理・保守などを手がける。

日本電産はこれまでも買収を通じて地域や品揃えの拡充を図っており、今回で33件目の買収となる。永守社長は「20年までに買いたい会社のリストがある」と述べ、今後も弱い分野の強化に向けて積極的に買収を進める方針を示した。

(ロイターニュース 白木真紀、藤田淳子;編集 山川薫)

*内容を追加します。

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