[大阪 13日 ロイター] シャープ6753.Tは13日、亀山第2工場(三重県亀山市)での酸化物半導体(IGZO)を採用した最新液晶パネルの生産について、2012年度下期に同工場の生産量の7─8割の水準となる見通しを明らかにした。
大阪市内での説明会で、方志教和・執行役員が明らかにした。
同社は、酸化物半導体(IGZO)を採用したタブレット端末用中小型液晶パネルの量産出荷を3月末に開始。具体的な出荷先は明らかにしていないが、同パネルは米アップルAAPL.Oの新型iPad(アイパッド)用とみられている。亀山第2工場では液晶テレビも生産しているが、現在の生産比率は非公表とした。
また、シャープは12年内に最新液晶パネルを搭載した自社製品として、医療機器などに向けた高精細液晶モニターやタブレット端末を市場投入する予定。
IGZOを採用した液晶パネルは従来の液晶に比べ、高精細化が可能。消費電力は従来型に比べ5分の1から10分の1に低減できるという。
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