[サンフランシスコ 30日 ロイター] 米グーグルGOOG.Oのラリー・ペイジ最高経営責任者(CEO)とアップルAAPL.Oのティム・クックCEOが先週、両社間で争いが続く携帯電話特許など知的財産権をめぐる問題について電話で話し合った。事情に詳しい複数の関係筋が明らかにした。
両社の社員の間でも協議が続いているという。
両CEOは向こう数週間以内に再び話し合うものとみられているが、具体的な日程は未定としている。
アップルと韓国のサムスン電子005930.KSが争った米カリフォルニア州連邦地裁でのスマートフォン(多機能携帯電話、スマホ)などの特許侵害訴訟は24日、陪審団がアップルの一部特許が侵害されたと判断し、10億ドル超の損害を認定。アップルの全面勝利となった。サムスン電子は、グーグルのモバイル用基本ソフト(OS)「アンドロイド」を採用している。
アップルの特許訴訟勝利を背景に、同社とグーグルはハイレベルでの交渉窓口を閉ざさないようにしている。
関係筋の一人によると、アンドロイドの基本特徴・機能をめぐる争いを休止することがシナリオの一つとして考えられる。ただ、急成長を遂げるモバイルコンピューティング分野などに関わる両社間の争いで、広範な和解について両CEOが協議しているのか、より限定的な問題に絞っているかは不明だ。
アップル、グーグル両社共、協議に関するコメントを避けた。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」