[シアトル 29日 ロイター] 調査会社NDPグループによると、米マイクロソフトMSFT.Oの基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」搭載PCの消費者向け販売台数はここ1カ月、前年比21%減少した。
10月26日に発売した新OS「ウィンドウズ8」の売れ行きがさえないことを示唆する結果となった。業界関係者の多くは、新OSが不振のPC販売の起爆剤となると期待していたが、そうした期待をくじく格好となった。
NDPによると、10月26日の「ウィンドウズ8」発売以来、「ウィンドウズ」搭載ラップトップの販売台数は前年同期比24%減、デスクトップの販売台数は同9%減。両方合わせて21%減となった。
NDPで産業分析を担当するバイスプレジデント、スティーブン・ベーカー氏は「まだ発売後4週間しかたっていないため、PC市場の弱さの原因がウィンドウズ8だと決めつけるのは尚早ではないか。年末商戦は始まったばかりだ」と述べた。「ただ、ウィンドウズ8が販売の弾みになるとの期待が実現していないことは、明らかなようだ」とも語っている。
マイクロソフトは同日、フルバージョンの「ウィンドウズ8」を搭載したタブレット「サーフェス」の価格を899ドルからに設定。アップルAAPL.Oの最新「iPad(アイパッド)」と、ラップトップ「MacBook Air(マックブック・エア)」の間の価格帯となった。
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