[リオデジャネイロ 5日 ロイター] ブラジルの知財管理当局は、米アップルAAPL.Oが世界中で販売するスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の商標について、先に同じ名称を登録していた現地企業に使用権を与える方針であることが分かった。関係筋が5日明らかにした。
これにより、アップルは中南米最大の市場で「iPhone」の商標が使えなくなる。
現地家電メーカーのグラディエンテは、アップルが初代iPhoneを発売する7年前の2000年に、iPhoneを商標として登録していた。
関係筋によると、当局はiPhoneの商標権について2月13日に公式発表する予定。決定について、アップルは裁判所に異議を申し立てることができる。ブラジルのアップル広報担当者は、この件に関してコメントを差し控えた。
中流層が急拡大しているブラジルは、世界で最も急成長しているスマホ市場の1つ。
グラディエンテを傘下に持つIGBエレクトロニカIGBR3.SAは昨年12月、米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したスマホ「iPhone」を発売。アップルのiPhoneと同様に白と黒の2種類があり、価格は599レアル(約2万8000円)で売られている。
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