[サンフランシスコ 4日 ロイター] - 2人の関係筋によると、オンライン小売世界最大手の米アマゾン・ドット・コムAMZN.Oは食料品のオンライン販売を計画している。
関係筋によると、同社は「アマゾンフレッシュ」という卵やフルーツ、肉などの宅配サービスをシアトルで少なくとも5年間試験的に行っており、ロサンゼルスでは今週中にも、サンフランシスコでは年内にこのサービスを始める予定。
シアトル以外の地域でサービスがうまくいけば、2014年に20都市でアマゾンフレッシュを開始する計画。米国外でサービスを提供する可能性もあるという。
アマゾンの広報担当者からコメントは得られていない。
同社の新サービスはセーフウェイSWY.Nやホールフーズ・マーケットWFM.Oなどと競合する可能性がある。
小売り業界のテクノロジーのコンサルティングを主に行うブリック・ミーツ・クリックのアナリスト、ビル・ビショップ氏は「アマゾンはこのサービスを数年にわたり試してきたが、シアトル以外の地域にサービスを拡大することで、これまで学んだことを試す時期にある」と指摘。「食料品は損が出やすいが、アマゾンは食料品と一緒に顧客がオンラインで注文する商品で利益を確保するだろう。そうなれば食料品販売を行う他の企業にとり、かなり脅威になる」との見方を示した。
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