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クリアワイヤのスプリント支持で形勢逆転=ソフトバンク社長

[東京 21日 ロイター] - ソフトバンク9984.Tの孫正義社長は21日の株主総会で、米クリアワイヤCLWR.Oがディッシュ<・ネットワークDISH.O>への支持を撤回し、スプリントS.Nの買収提案の支持を勧告したことについて「形勢逆転した」と述べた。

6月21日、ソフトバンクの孫正義社長は株主総会で、米クリアワイヤがディッシュの買収提案支持を撤回し、スプリントの提案を支持する方針に変更したことについて「形成逆転した」と述べた。5月撮影(2013年 ロイター/Yuya Shino)

ソフトバンクが買収を計画しているスプリントは20日(米国時間)、子会社クリアワイヤの完全子会社化計画で、ディッシュの提案に対抗して、買収価格を引き上げた。

その後、ディッシュの買収提案を支持していたクリアワイヤの特別委員会と取締役会は、スプリント支持に転じるとともに、ディッシュとの交渉を打ち切った。これに対して孫社長は「大きな進展」と評価した。

クリアワイヤが予定する7月8日の臨時株主総会に向けて「決して油断するわけにはいかない」としたものの「われわれとスプリントで努力していることが着々と前進している」と強調した。

<スプリント買収完了も「大きく前進」>

ソフトバンクに対抗するディッシュは、スプリントにも買収案を提示していたが、18日に新たな買収提案を見送ると発表している。孫社長は、スプリントについても「買収完了へ大きく前進した」と指摘した。

スプリント買収に向けた米国当局の審査も順調だと強調。米国で外国企業による買収に必要となる4つの機関の審査――証券取引委員会(SEC)、対米外国投資員会(CFIUS)、司法省、米連邦通信委員会(FCC)――のうち、すでに3つの許認可を得たことを明らかにした。

残る審査はFCCを残すだけで、孫社長は「この手続きも順調。近い将来、確実に許認可が下りる」と述べ、スプリントの買収は想定通り7月上旬に完了する見通しを繰り返し強調した。

また、孫社長はスプリントについて、今後4年間に毎年2000億円のコスト削減が可能との見通しを示した。11日には、スプリントの買収価格を引き上げる中で、スプリントへの資金投入計画を減らしたが「事業計画を前向きに見直したので、スプリントに入れるお金は減ってもよいと判断した」と述べた。

<Tモバイル買収も検討した>

さらに孫社長は、スプリント買収が実現できない可能性を考慮し、米携帯電話4位のTモバイルTMUS.N買収も「実は、相当真剣に検討を行っていた」と明かした。もっとも「(ディッシュに対して)形勢は確実に逆転したので、これからはスプリント買収とクリアワイアに集中したい」と指摘した。

午前10時から都内で開催された株主総会は2時間32分(前年は2時間33分)で終了。株主の出席は2871人(同2039人)だった。

(ロイターニュース 村井 令二 編集;田巻 一彦)

*見出しの誤字を修正して再送します。

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