[台北 24日 ロイター] - 台湾のスマートフォン(多機能携帯電話、スマホ)大手、宏達国際電子(HTC)2498.TWは、最新機種である「HTC One」の小型版の供給に支障が出ている。関係筋が明らかにした。
同社は既に販売不振が鮮明になっており、今四半期に初の純損失計上となる可能性が高まった。
「HTC One」小型版は7月半ばに投入され、総じて高評価を受けている。今回の問題は、設計上の問題からケースが不足していることが影響しているという。
HTCは電子メールでの取材に応じていない。
HTCは6月、第3・四半期の売上高が前期比30%減少するとの見通しを示し、営業ベースで初の損失を計上する可能性を警告した。
7月の販売は37%、8月は45%それぞれ落ち込んでいることなどから、アナリストはHTCが業績予想を達成できないと見込んでいる。
トムソン・ロイター・エスティメーツによる21人のアナリスト予想では、HTCは第3・四半期に1億9200万台湾ドル(650万ドル)の純損失を計上する見通し。10月初旬に決算(未監査)が発表される予定。
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