[香港 14日 ロイター] - 中国インターネットサービス大手の騰訊控股(テンセント・ホールディングス)0700.HKが発表した第3・四半期決算(7─9月)は、純利益が30%増加し、市場予想を上回った。中核のゲーム事業が精彩を欠く中、投資利益が業績の下支えとなった。
純利益は233億元。リフィニティブがまとめたアナリスト15人の予想平均は193億2000万元。
売上高は24%増の806億元(115億9000万ドル)。市場予想と一致したものの、過去約3年間で最も低い伸びにとどまった。
世界最大のゲーム市場である中国では、青少年のゲーム依存が社会問題となる中、政府が新作ゲームの認可を停止するなどゲーム規制の強化に乗り出している。こうした流れを受け、テンセントの前四半期決算は13年ぶりの減益となった。
テンセント株は昨年2倍超値上がりしたものの、今年に入ってからは約3分の1値下がりし、時価総額で1650億ドル相当が吹き飛んだ。
第3・四半期のモバイルゲームの売上高は前年比7%増の195億元。前四半期比では11%増加した。一方、パソコンゲームの売上高は前年比15%減少。前年同期の発射台が高かったことや、利用者のモバイルゲームへの移行継続が響いた。売り上げ全体の2割を占める広告収入は47%増加した。
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