[12日 ロイター] - 女子テニスの元世界ランキング1位、大坂なおみのコーチを務めたサーシャ・バイン氏は、現役復帰を表明した元世界1位のキム・クライシュテルス(ベルギー)について、現代テニスで要求されるフィジカルのレベルに適応できるか分からないと懸念を示した。
36歳のクライシュテルスは2005年の全米オープンで四大大会初制覇を果たし、07年に1回目の現役引退を表明。その2年後に競技に戻ると、復帰3試合目だった全米オープンで2回目の四大大会優勝を成し遂げた。
さらにクライシュテルス氏は翌年の全米オープンも制し、11年には全豪オープンも優勝して06年以来となる世界ランク1位の座に返り咲いた。そして12年全米オープン後に再び現役から退いたが、今年9月に再び現役に戻る意思を示した。
バイン氏はWTA公式ウェブサイトで「彼女のフィジカルの状態が分からないので、キムへの期待を口にするのは難しい。ツアーではここ数年、フィジカルの要求がより高くなった。大舞台でメンタルや技術を発揮することはできると思うが、この現代で十分に戦えるかどうかは分からない」と語った。
また、バイン氏は復帰を楽しみにしているとし、「彼女が再びグランドスラムで勝てると言いたいが、同時に確信はもてない。簡単ではないだろうが、復帰すれば素晴らしい成功を収めることはできる」と話した。