[23日 ロイター] - 禁止薬物に陽性反応を示したとして暫定的な資格停止処分を受けている女子の元世界ランキング1位、シモナ・ハレプ(31、ルーマニア)は、処分を科した国際テニス・インテグリティー・エージェンシー(ITIA)が法廷での聴取機会を再三延期していることを非難した。
ハレプは昨年の全米オープンで禁止薬物の陽性反応が出たとして、昨年10月から暫定的な出場停止処分を受けている。ハレプは故意ではないと主張し、サプリメントが原因だと示す証拠を12月に国際テニス連盟(ITA)へ送り、今年2月に法廷での審理を求めた。
ところが審理は延期され、3月の新たな日程も再び延期。さらに今回の3度目の延期を受け、ハレプは「ITIAの態度にまたしても大きなショックを受け、失望している」とツイッターに投稿した。
さらに「ITIAは公的な声明と違うことをしている。私は繰り返し公聴会の開催を求めたが、ITIAは何度も延期しようとしている」と続け、選手が迅速なヒアリングを受ける権利に反していると非難した。
一方、ハレプは先週、アンチ・ドーピング・プログラムに対する別の違反で告発された。ITIAはロイターに対し、複数の審理を避けるために両方の告発を一緒に審理することを提案したと述べ、「全当事者に、最新の告発に関連する重要な資料を検討するための十分な時間を提供したい」と述べた。
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