[9日 ロイター] - 男子テニスで世界ランク2位のロジャー・フェデラー(スイス)は9日、選手らはボールキッズに対し敬意を払うべきだと述べた。
事の発端は先週、深セン・オープンの男子シングルス準決勝で、フェルナンド・ベルダスコ(スペイン)が素早くタオルを持ってこなかったとボールボーイを怒鳴りたてる様子を捉えた映像がSNSで拡散し、ファンや解説者などから多くの批判を浴びた。
現在マスターズ上海大会に出場中のフェデラーは、各選手が感情をコントロールするのは簡単なことではなく、ボールキッズも選手のプレッシャーを理解しているとしながらも「彼ら(ボールキッズ)の素晴らしい仕事に対し、常にリスペクトすべきだ。彼らが大会で楽しく、いい経験をすることは重要。彼らがテニス界の将来を担う可能性もある」と述べた。
さらに、同選手は過去に自身もボールボーイを務めた経験があり、当時を「とにかくすべてが良かった」と振り返り、「感謝されなかった、好かれていない、本当に何かひどいことをしてしまったなどと考えながら彼らに帰ってほしくはないだろう」と語り、対応しなければいけない問題だとした。
この問題を受けて、21歳以下の男子テニス成績上位者で争われるシーズン最終戦のネクストジェネレーション・ATPファイナル(ミラノで来月6日開幕)では、ボールキッズからハンドタオルを渡す責任を除くために、選手はコートの端にあるタオルラックから自らタオルを取るように指示されている。