[ロンドン 25日 ロイター] - 男子テニスの世界ランク1位、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)は25日、四大大会のウィンブルドン選手権でのラファエル・ナダル(スペイン)のシード順に同情の念を抱いた。
ウィンブルドンは四大大会のなかで唯一、ATPやWTAの世界ランキングに準拠したシード順ではなく、前年の芝コートでの成績も含めてシードを決める独自の方式を採用している。
そのため、26日発表予定のウィンブルドンのシード順では第1シードがジョコビッチ、第2シードが世界3位のロジャー・フェデラー(スイス)となり、ナダルは現在世界2位につけているものの第3シードになる見込みとなっている。
この件に関し、ナダルはスペインテレビ局「#Vamos」に対し、「それが彼らの選択だ。第3シードより第2シードの方がいいが、彼らが第3シードと考えるのなら、私はそれを受け入れる」とする一方、「ウィンブルドンだけが独自のシード方式なのはいいことだと思わない」との懐疑的な見解を示している。
それに対し、ジョコビッチは25日、ロイターの取材に「ロジャーは史上最高の選手で、ウィンブルドンの最多優勝者でもあるので、誰よりもそれにふさわしい。しかし、同時にナダルは第2シードとして上回っているので、正直言って驚きだ」と語り、ナダルの不満は理解できるとした。
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