[ニューヨーク 9日 ロイター] - 女子テニスで四大大会23回優勝のセリーナ・ウィリアムズ(40、米国)は9日、今月29日に開幕する全米オープンを最後に現役を引退する意向を示した。
元世界ランキング1位のセリーナは8日、ナショナルバンク・オープンのシングルス1回戦を突破。6月のウィンブルドン選手権で1年ぶりの復帰を果たして以来、シングルス2戦目となる試合で勝利を収めたが、試合後にキャリア終盤を迎えて何が原動力になっているかとの質問に対し、「トンネルの出口には光がある。最近はそこを目指している。その光にたどり着くのが待ち遠しい」と話していた。
セリーナは9日、自身のインスタグラムで「人生では違う方向に進むことを決断しなければならない時が来る。何かをとても愛している時にそういう時が来るのは常につらいものだ。私はテニスを楽しんでいる。でも今、カウントダウンは始まっている」と引退に近づいていると明かした。
また、米誌ヴォーグの記事で「引退という言葉は好きではない。おそらく今の自分の状況を表現するベストな言葉は進化だ。テニスから離れ、その他の自分にとって重要な物事のために進化しているということを伝えたい」とコメント。
そして、「数年前にベンチャーキャピタルのセリーナ・ベンチャーズを静かにスタートさせた。そのすぐ後に家族ができた。その家族を大きくしていきたいと思っている」と語った。
セリーナは2017年全豪オープンに妊娠2カ月で出場して優勝。その後、長女オリンピアちゃんを出産した。
現在4歳のオリンピアちゃんは妹を切望していて、セリーナもそれを望んでいるが「テニスをやるか、やらないかのどちらか。テニスと家族のどちらかを選ぶのは好きではないが、私は(9月に)41歳になるので、何かを犠牲にしなければならない」と話し、再び妊娠とアスリートを両立させる意向はないと話した。
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