[ワシントン 1日 ロイター] - 米道路交通安全局(NHTSA)は1日、運転支援機能「オートパイロット」を搭載したテスラ車がフロリダ州で警察車両に追突する事故が先月28日に起きたと発表した。同社のオートパイロット搭載車による緊急車両を巻き込んだ事故はこれで12件目。
州警察官がオーランドのハイウエーで障害のある運転手を手助けするために停車していたという。追突時に警察官は車外に出ていた。
NHTSAは調査の一環として、テスラに対し8月31日付で質問状を送付。テスラからの回答期限は10月22日。同社が質問に十分な回答をしなかった場合、最大1億1500万ドルの罰金を受ける可能性があるという。
テスラは現時点でコメント要請に応じていない。テスラ株は1日、0.2%安で通常取引を終えた。
NHTSAは先月、テスラが2014年以降に製造した電気自動車(EV)計76万5000台を対象にオートパイロットの正式な調査を始めたと発表していた。
これまでに起きた11件の事故では17人が負傷し、1人が死亡した。19年12月にインディアナ州で発生した事故では、「モデル3」が駐車中の消防車に衝突し、乗客が死亡した。NHTSAによると、11件の事故の大半が日没後に発生していたという。
テスラは7月、一部顧客を対象に「完全自動運転機能(FSD)」という高度運転支援ソフトを提供。ただ、現在の機能は「車両を自動で動かすものではない」と説明している。
*内容を追加して再送します。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」