[17日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラTSLA.Oは17日、小売りのウォルマート・ストアーズWMT.Nと運輸のJBハント・トランスポート・サービシーズJBHT.Oの米大手企業2社からEVトラック「テスラ・セミ」の初めての受注を獲得したと発表した。
ただ、EVトラック市場の見通しが不透明なため、購入を検討している顧客は大量の発注ではなく、試験的な導入にとどめる意向だ。
ウォルマートによると発注は15台で、うち5台を米国内に、10台をカナダに配備する計画。ウォルマートは米国内で約6000台を運行している。
JBハントは複数台を米西海岸で運用する。購入台数は明らかにしていない。
テスラは16日にセミを発表したが、価格は非公表。セミは1回の充電で走行できる距離が800キロと、最重量タイプ(クラス8)のディーゼル油車の半分程度。重いバッテリーを搭載しているため最大積載量が小さく、コストが高い。販売の面ではこうした点がライバル勢から攻撃されそうだ。
テスラの受注台数全体ははっきりしていない。ミシガン州の小売業者マイヤーなどいくつかの企業が購入計画を公表しているが、貨物輸送大手ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)UPS.Nなど輸送大手は様子見を決め込んでいる。
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