[ロスガトス(米カリフォルニア州) 30日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラ(TSLA.O)は30日、同社の「モデルX」を運転していた男性が先般カリフォルニア州で死亡した衝突事故について、事故時は運転支援機能「オートパイロット」が作動中だったことを明らかにした。
テスラによると、事故車の記録から運転手は事故発生の5秒前、衝突した中央分離帯の150メートル手前で警告を受け取っていたが、直前にハンドルを操作した形跡はなかったことも判明した。
ただ同社は、オートパイロットが中央分離帯を検知し、回避しなかった理由には言及しておらず、オートパイロットの安全性に改めて疑問符が付けられた。
事故調査に乗り出した米道路交通安全局(NHTSA)は、テスラのこうした発表後には特にコメントしていない。この事故に関しては米運輸安全委員会(NTSB)も調べを進めている。
テスラはユーザーに対して「いかなる際にも」ハンドルから手を離さないとの同意を得た上で、オートパイロットの利用を許可しているが、ユーザー側はオートパイロットを使えばハンドルを握らなくても済むと考える傾向がある。