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タイ中銀、政策金利を0.50%に据え置き 経済成長予測を下方修正

[バンコク 4日 ロイター] - タイ中央銀行は4日、政策金利の翌日物レポ金利を予想通り過去最低の0.50%に据え置いた。新型コロナウイルスの感染拡大が深刻な中、経済を支援する。

据え置きは10会合連続。決定は4対2で2人の委員が景気を下支えするために25ベーシスポイント(bp)の利下げを主張した。票が割れたのは2020年5月の利下げ時以来。

ロイターのエコノミスト調査では18人全員が据え置きを予想していた。

中銀は声明で緩和的な金融政策を継続し経済を支援すると表明した。大半の委員は政策金利が既に低水準で、利下げよりも財政措置のほうが有効との認識を示した。

中銀は今年の経済成長率予測を0.7%に下方修正。6月時点の予測は1.8%だった。外国人観光客の予測は15万人にとどまった。

来年の経済成長率予測は3.9%から3.7%に下方修正した。

中銀は声明で「今年のタイ経済は、新型コロナの流行で予想以上の悪影響を受ける。かなりの下振れリスクがある」とした。

その上で第4・四半期初めまでにコロナ感染を抑制し行動制限などを緩和すれば、今年のマイナス成長を避ける一助になると指摘。一方で感染が長引き緩和が年末にずれ込んだ場合は、景気は基本シナリオをかなり下回るとの見通しを示した。

キャピタル・エコノミクスはリポートで「見通しが悪化しており、中銀も追加緩和を積極的に検討している。(年内に)25ベーシスポイント(bp)の追加利下げがあるだろう」と予想。

カシコン銀行のKobsidthi Silpachai資本市場調査部長は、票が割れたことは「少しサプライズ」だったとし「財政政策とうまく調整して金融を緩和するのであれば、理に適うと思う。金融政策だけでは限界がある」と述べた。

中銀は、影響を受けたセクターを支援するため、的を絞った時宜を得た形で財政・金融支援を急ぐ必要があると表明した。

タイ政府は新型コロナ対策のために5000億バーツ(150億ドル)を借り入れる計画。このほど約1000億バーツ規模の救済策を承認している。

中銀はワクチン接種の進展度合いが大きなリスク要因の一つだとの認識も示した。コロナ対策部局によると、現時点でワクチンの接種が完了しているは人口の約6.2%にとどまっている。

タイでは4日、新たに2万0200人の新型コロナ感染者と188人の死者が確認された。いずれも1日としては過去最高だった。

タイ保健省のデータによると、累計の感染者は67万2385人で死者は5503人。

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