[バンコク 15日 ロイター] - タイの首都バンコクで昨年8月に起きた爆破事件に関与したとして逮捕された中国籍のトルコ系少数民族ウイグル族の男が、拷問によって自白を強要されたと主張し、容疑を否認していることがわかった。
被告の弁護士が明らかにした。
タイ当局が実行犯と断定したウイグル族のアデム・カラダック容疑者は、同じく中国・新疆ウイグル自治区出身のユスフ・ミーライリー容疑者とともに、16日に軍事裁判所に出廷する予定。
この事件では外国人観光客ら20人が死亡した。警察によると、2人の容疑者はともに爆破事件への関与を認めている。
拘束中のカラダック容疑者に面会した弁護士によると、同容疑者は拷問を受けて自白を強要されたといい、事件への関与を否定。不法入国の罪のみを認めているという。
一方、タイ軍事政権の報道官は、容疑者2人が拘束期間中に拷問を受けたという主張は疑わしいとの認識を示している。
この爆破事件に関して犯行声明は出されていない。また警察は17人の逮捕状を取ったが、15人が逮捕されていない。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」