[バンコク 12日 ロイター] - タイ中央銀行は12日、バーツ高を背景にした短期的な投機資金の流入の影響を和らげる措置を講じたと発表し、投機的な取引が続く場合は追加の措置を講じる用意があるとした。
中銀高官は声明で、「中銀はタイバーツと非居住者の資金フローの動向を注視している」とした上で、「マクロ経済に好ましくない影響を与えかねないため、バーツが他のアジア通貨と比べて急速に上昇する状況を懸念している」と表明した。
中銀は7月22日付で、非居住者のバーツ口座(NRBA)と非居住者バーツ証券口座(NRBS)の残高上限を非居住者1人あたり2億バーツ(647万ドル)とし、現行の3億バーツから引き下げる。