[アムナートチャルーン(タイ) 19日 ロイター] - 5月に予定されているタイ総選挙で最大野党「タイ貢献党」からの出馬が見込まれる、タクシン元首相の次女ペートンタン・シナワット氏(36)はロイターのインタビューで、タイ貢献党は2001年以来3度にわたり政権の座に就きながら裁判所の判決やクーデターで中断し、未完となっている仕事をやり遂げると決意を示した。
ペートンタン氏が総選挙を控えて外国メディアの正式なインタビューに応じたのは初めて。
シナワット家はタクシン元首相やインラック元首相などを排出した富豪の一族で、大衆迎合的な政策を掲げ、選挙で大きな勝利を上げてきた実績を持つ。
ペートンタン氏は地滑り的大勝利でタクシン氏やインラック氏を政権の座に押し上げた熱気を再び巻き起こそうと、タイ貢献党の地盤である地方で懸命に選挙戦を展開中。昔を懐かしむ労働者階級からの支持を集め、有力候補に浮上している。
タイ貢献党の政策について「政権を握った最初の年に全て解決しようとしたが、その4年後にクーデターで追放され、やり残していることがある」と指摘。「だから私たちの政策がいかに人々の生活を変えることができるかを各段階で伝える。安定した政治によってのみ人々の生活の持続的な変化は可能になる」と訴えた。
自身が妊娠7カ月目であることについては「大丈夫だ。2度目の妊娠で自分のことは分かっている。無理はしない」と述べた。
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