[バンコク 21日 ロイター] - タイのプラユット首相は21日、3月に下院を解散すると表明した。総選挙は5月7日となる可能性が高い。
プラユット氏は、選挙委員会が日程で合意するには今月末まで時間が必要だと指摘。3月の下院解散により候補者準備に十分な時間が取れると説明した。
記者団から選挙は5月7日になるのかと問われると「もちろんだ」と答えた。
選挙戦は既に始まっており、世論調査によるとプラユット氏(68)は、タクシン元首相の娘のペートンタン氏(36)にリードされている。ペートンタン氏は、最大野党「タイ貢献党」を代表することになる。
プラユット氏は2019年の総選挙では「国民国家の力党」の首相候補だったが、今回の選挙では新党「タイ団結国家建設党」に加わり続投を目指す。
一方、国民国家の力党はプラウィット副首相(77)を首相候補とする方針。同氏はプラユット氏の陸軍時代の上官に当たる。
政府報道担当官はこの日の会見で、総選挙は5月初旬に実施し、結果は7月上旬に発表される見通しだと述べた。
7月末までに新議会が首相を選出し、組閣は8月上旬になるとし、それまではプラユット政権が暫定的に政権運営を行う予定だと説明した。
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